奈良県立大学はとても変わった大学だった。

この作品は奈良県立大で企画された展覧会で 、
仲良くなった経済地理学の小松原先生に協力してもらってつくったものだ。

ここの大学は普通だったら捨てられてしまいそうなモノ達や、古くなった校舎、
自由にのび過ぎた草木などが、なんとなくほったらかしにされていて、
そこが凄く良いなと思った。
下手にキレイにしすぎない所というかそういうモノ達がなんとなく
居られる隙があって、独特居心地の良さを感じさせてくれた。
そんなモノ達を探していくなかで特に面白かったのが、10年程前に
奈良県立大学が作った、奈良県立大学専用の公式SNSだった。
当時はゼミ毎に教授と生徒の会話や課題の確認等に使われていたらしいのだが、
今では全く使われておらず、生徒はおろか、教授達もそのSNSの存在を知る人は殆どいなかった。
そのSNSを唯一今でもばんばん更新しているのが経済地理学の小松原先生だった。
SNSは殆ど先生の部屋みたいな状態になっていた。
誰も使っていないSNSを一人で更新し続けているだけあって先生は変わっていて、すごく面白く、
学校の事や周りの歴史にも詳しく面白い話を沢山聞かせてくれて二人で飲みにも行った。
思い返せば自分の大学時代はあまり先生とこんな風に話さなかったなと思ってちょっともったいない事したなと思った。
そこで県立大の生徒の皆にももっと先生の事を知ってもらいたいなと思い、
先生に協力してもらい、SNSに記事を投稿してもらった。
その記事には先生のゼミ室の場所が載っており、それを見て部屋へ行くと、
先生が40年間愛用している自分のサインと、先生が普段使っているポラロイドカメラで
写真を撮ってプレゼントしてくれる。
という作品を行った。

『sns.narapu.ac.jp』












































小松原先生どうもありがとうございました。